2022年度が始まりました

 いよいよ2022年度が始まりました。早稲田大学人間科学学術院に着任して3年目の教育・研究活動がスタートです。

 

 今年の春学期は、講義科目(社会学)以外は全て対面で行います。専門科目IIA(基盤科目)に位置付けられている「社会学」は、Zoomによるリアルタイム配信で授業を行います。学生さんとコミュニケーションをとりながら授業を行いたいので、Web版のクリッカー(履修者が書き込むとリアルタイムに表示されるもの)を使って、クイズを出題したり、意見を求めたりしながら授業を展開します。また、Waseda Moodle上にBBSを設置し、履修者から授業の感想や授業内容に関する質問を自由に記載してもらうように設定しております。

 

 専門ゼミについては、この2年間ほぼできなかったFieldworkとゼミ合宿を、コロナ感染対策を行なった上で実現したいと考えています。Fieldworkとしては「街歩き」と「東日本大震災被災地巡検」を計画しています。街に身を置き、そこでの生活を観察しながら、持続可能な地域社会の在り方を、現地で考えることを試みたいと思います。ゼミ合宿は3・4年合同で行い、卒業論文を書き上げるという目標に向けて、互いに切磋琢磨するよう支援します。

 

 研究活動としては、科研費の助成を受けている共同研究3つを前に進めるのが目標です。

 

(1)橋本科研

「都市空間と格差研究」では、都市社会空間構造分析結果から地域類型を作成したうえで、特定の地域社会で生活することが人びとの生活に与えている影響を分析し、秋に行われる日本社会学会大会で報告します。

 

(2)岩間科研

FDs研究では、昨年度行なった広島調査の分析結果から論文を執筆し、フードシステム学会の学会誌に投稿します。

 

(3)浦野科研

「大規模災害からの復興の地域的最適解に関する総合的研究」においては、昨年度に行なったサーベイ調査の分析と現地調査を組み合わせて、森岡清志先生の都市的生活構造論を分析枠組みにしながら地域的最適解とは何かを明示することを目指します。